【なぜ、3DでNC作成が必要?】
NCデーターは図面から機械のNCに直接入力して、または2Dデーターより2D CAMでNCデーターを作成してという方が多いのでないでしょうか。
実は私も以前はそうでした、経験のあるかたであれば図面や2Dから穴あけのNCデーターを作成することは簡単で、わざわざ高いCAMで3Dからデーターを作る必要はないですよね。
ただ状況が変わりました、このページを見ている方はすでにお気づきと思いますが、あえて挙げると以下の点があると思います
①若い人が育たない(そもそも職業としてしたがらない)
②客先が3D支給での加工依頼となる
③中国などの製造が多くなっている
すでに直面されている問題で、十分に理解されている内容と思いますが、あえて深堀します
① 若い人が育たない(そもそも職業としてしたがらない)
昔の物づくりのイメージはフライスや研磨など汎用機を油まみれになって男らしく手で削っていくという、ある意味男の誇りてきなイメージがあったともいます。
ただ今の若い人にとって、危険、汚い、きついといった印象でしかないと思います。
しかしCAMでNCデーターを作り、NC機で自動加工となると少しイメージが変わると思います
事実私の職場ではCAMの導入により20代の女性がNCデーターを作り、20代の若手男子がマシニングでどんどん削っていくという環境にかわりました。今では20代のタイの女の子がNCを作成していますが。
また3DのCAMも昔は300~150万円と高価でしたがFusion 360では年間61,600円(1ヶ月あたり ¥5,133)と格安です(スタートアップの会社ならば無料)
ただいくらNCはCAMが作ってくれるとは言っても、加工技術はCAMにはありません、その加工技術を入れるのは、高い技術と経験を持ったあなたしかいないと思います。
また、これからCAMを使ってNCを作成したと思われる方もFusion 360はデフォルト設定が適切な数値が設定されており、ほとんどの加工は最初から問題なくできてしまいます、ただ安全率を高くしてあるため、慣れてくればノウハウを入れていく方が効率はグンとUPします。
実際タイの未経験の子が作ったデーターが、現在日本で作っているデーターと比べて3割ほど時間は長くなりましたが問題なく加工できました。
ちなみに、その後加工のベテランさんFusion 360でNC を作ったところ加工時間が日本の1/3、工具寿命が5倍になりました。
自宅から会社のCADが操作できる、無料のリモートソフト紹介
②客先が3D支給での加工依頼となる
設計が3D設計が進み、3Dでの加工依頼が社内でも社外でも増えてきていると思います。事実ミスミという大手部品販売メーカーも meviy(メヴィー) という、3Dモデルからの外注加工を開始しています。3Dからの加工は今後必修となっていきます
③中国などの製造が多くなっている
私は中国やタイで金型をつくっていますが、中国人やタイ人は図面を見れません、頭のなかで2D→3Dの変換ができないのです、その点日本人は優秀です。しかし人件費が1/5~1/3となれば加工を外注します、その流れと②で紹介した流れが一緒になり、今後3DでのNC作成ができないと生き残れません。
【3D CAM未経験者でも大丈夫】
こう言い切れるには実績があります。
先ほど話にでた、Fusion 360のCAMで加工時間半分、工具寿命5倍のNCデーターを作った、加工のベテランさんですが、実はそれまでCAM経験が全く無しで、1週間でNC作成習得してNCをつくってしまいました、私も驚きました。
しかもそのベテランさんが作ったCAMのNCをまねしてタイの未経験者のスタッフが同じようなデーターをどんどん作成できるようになりました。
CAMの操作自体は簡単なので、チェックする項目や加工条件をマニュアル化すれば、同じような加工はドンドン作成できます。
【費用は大丈夫?】
先ほども書きましたがFusion 360は以下のように低価格です。
非商業目的であれば無料です。商業目的でも30日は無料なので是非使ってみてくださいね
コメント
[…] FUSION360で3DからNCを作成する必要性 […]
[…] FUSION360で3DからNCを作成する必要性世界一使われているFUSION360のCAMを使い、… […]